前回までの記事ドイツ語習得の道 その1ドイツ語習得の道 その2-発音+大学の巻-ドイツ語習得の道 その3-語彙力の巻-前回のポストで予告した通り、今回はレポートについて書こうと思うのですが、ただ単にレポートについてと言っても全ての要素はカバーできないので大まかに書きますね。
ドイツの大学では従来、Magister(日本の修士課程に相当する)とDiplom制度が主流でしたが、最近ではどんどん短期間で卒業できるBachelor(学士号)とMaster(修士号)制度によって入れ替わりつつある状態です。
ちなみに2010年までには全大学に実施されるらしい。(このテーマについてはブログ仲間の
Kaoluさんも過去に書いてます。)
私のやっているマギスター過程の場合は基本的に4年制とかではなく、自分の単位の取り方次第で終了する年月もある程度自由。
基本的には4か5ゼメ目に
中間試験というのを受けて、その前は基本課程で、中間試験後は中級、上級ゼミを受けられる専門課程に入ります。
中間試験は学部により、範囲や条件もさまざまで、私の場合は副専攻の学部でも中間試験を受けないと上級ゼミが受けられない。(T_T)
ドイツの大学では論文を書く事は避けては通れない道です。
学期休みは長いのだけれど、その間に取った授業のレポートを提出しないと単位が取れない仕組みになってます。
ドイツ語学校からポーンと大学に入ってきた私は入学当初、
レポートにかなり悩まされました。。。。っていうか未だに苦しんでます。何冊もの本を読んで、それをまとめるのに必死で自分のレポートの問題定義とかいわゆる本筋 (Der rote Faden)を失ってしまったり。とにかく自分の読み終わった本をまとめるのだけでも大変。
今まで数々の論文を手がけてきた先輩にいろいろと聞いてみたら、皆さんそれぞれ
自分なりのシステムを持っていて、結構似てる技だったりするんですよね。莫大な文献を整理して、自分なりの理論に従いながら論文を書くには、それなりのシステムを持ってないとダメですね。
さてさて、このテクニック。ちょこっとご紹介します。(皆さんに共通するやり方なので、ご存知の方のほうが多いかもしれませんが。。。)
- まず本を読む前にとりあえず目次をみて、必要な部分、章、又は全部をコピーする。 この際に忘れちゃあならないのが、本の最後の部分、索引の引用の本のリスト
何冊もの本に引用されている本はその分野で重要な本な場合が多いので、雪だるま式で他の文献に辿り着けます。
- コピーした文献をさらりと読みます。重要そうな部分はポストイットでページをチェック。
- その後読み直し、重要な部分にマーカーで線を引いていきます。
このテクのポイントはポストイット、又はマーカの
色をテーマごとに変えていくことです。
ポストイットの色別に例えば(歴史的背景=青、現在の研究=赤)などなど。
論文の大体の構成が出来ている場合は大まかに分けて色づけすると後が楽かも。
大体のポストイットの色分別とマーカーの下線から、引用したい部分などはすぐに見付かるはず。
もう一つの方法は「
引用したい部分はすぐに直接ワードに打ち込んでしまう。そして、後から付け足し、又は削除していく」やり方。
このやり方はちゃんとに引用部分と自分で書く部分の関係がはっきり分かっていない場合、
前後関係・相互関係がグチャグチャになってしまう危険性あり。つまり本筋がしっかりしていないと、引用に流されたり、何でこの部分を引用したかったのかが分からなくなってしまうことも。
引用部分を直接打ち込んだり、ポストイットで目印をつける方法だとある程度文献数が増えると、行き詰ってきます。文献が増えた分、
概要が見えなくなってくるからです。
そこで
本 のリストを作って、大体の内容を区別。例えば歴史だったら「れ・G(Geschichte)」など記号を決めて分類していく。
リストとは別に
一冊づつのま とめを 書いて、必要な部分(引用する部分)は書き写す。または、見つけやすいようにページ数、引用の内容などを書き込む。時間がかかる方法ですが、まとめを書く ことによって論文の内容も書きやすくなるので、逆に論文を書き始める時に時間節約になるという意見も。「急がば回れ」ですね。
レポートを書くためのチューターコースに通った時に言われたのが、「自分のレポートの中で何を問題にしているのか、研究テーマ、質問を書きなさい。」だった。
確かに、読んだ本をただ単にまとめるだけでなく疑問を持って研究を進めていくレポートの方が書きやすいし、理論的に書きやすいですね。
自分の中で浮かんだテーマについての疑問、書きたい内容をうまく構成して、レポートの形に仕上げるのもレポートを書く上で必要な能力。
そこで便利なのが
マインドマッピング(マインド・マップについて)!
テーマを元に章のテーマを考えたり、その関係をはっきりさせるのに便利です。
中 にはマインド・マップを作成するためのソフトもあります。ちなみに私が使っているのは雑誌の付録で付いていたMindMapper 3.5。タダだし、マークや絵なども気軽に付けられ、簡単にマインド・マップが出来上がります。紙に書いても、持ち運び便利だし、手軽でいいですね。
その後、構成で作った各テーマ(章)に自分なりのキーワードを考えます。
そのキーワードを文章にして、その内容にあう引用文などもいれて、章が完成。
一つの章が大きくかったり小さすぎた時は他の章とつなげたり、分散して構成を改善。
早いうちに構成が出来ていると文献をまとめたりするときにも焦点を絞りやすいし、後が楽になりますね。
・・・今回は内容がかなり増えてながーいポストになってしまいましたが、最後まで読んでくれてありがとうございます。
実際に大学などで論文、レポートを書いている人たちにはちょっぴり物足りない内容だったかな。
ちょこっとでも使える部分があればと思い、自分で使ったり、教えてもらったテクニックを紹介してみました。
日常生活に困らない程度のドイツ語を話せるようになってからますます思うのが、「
自分が満足した段階で自分のドイツ語も成長しなくなる」ってことです。
どんな言語でも毎日新聞を読んだり、新しい言葉や言い回しを学ぶ事を怠るとどんどん退化していっちゃうものなんですよね。
これからもドイツ語に限らず、日本語、英語と伸ばしたいと思います。
先はながーーーいぞ!!!
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